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zoom RSS 椅子とりゲームにならないように 限りある医療資源をめぐって

<<   作成日時 : 2008/04/27 10:11   >>

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後期高齢者制度にかかりつけ医の概念が明記されましたが、もともとかかりつけというのは昭和の時代からあります。開業医も含め医師数が今より少なかった時代は、選択する余裕がなかったので、村の“先生”にすぐかかるようになっていました。とくに田舎ではかかりつけはほぼ居住地によって決まっていたといっても過言ではないでしょう。
さて現在の医師数はありがたいことに大幅に増加しています。人口10万人に対して200人となりめでたしめでたしというところでしたが、なんとまだまだ少ないという意見が大半を占めています。その理由はいろいろとあるのですが、ひとつだけあげるとしたら、医師も患者もいわゆる“贅沢な暮らしに慣れてしまった”ためということができるでしょうか。安かろう悪かろうでは医療は満足できないのは当然ですが、その判断の閾値は変わってきました。自分が信頼するかかりつけ医すなわち自分が納得する最高の医師を求めて右往左往する状況が都市部でも郡部でも認められます。そして医師も明らかに患者さんを選んでいます。たとえば専門医であれば、自分の技量が最大限に発揮できる環境のもとで、自分の専門性を発揮するにふさわしい“顧客”を集めて診療を行うことにより、社会に貢献するということになるでしょうか。
そして両者のそれぞれのニーズをうまくマネジメントするのはやはり行政の役割と考えます。市場原理に任せればよいというアメリカ的な考え方には違和感を覚えます。(最近李先生のお話を聞いてますますその感を強めました ⇒医学界新聞にも連載有り http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA02777_03 )。限りある医療資源と限りある患者さんをうまくマッチングさせてお互いに椅子取りゲームにならないようにしたいものです。お上のみなさまぜひご検討よろしくお願い申し上げます
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コメント(3件)

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アメリカのシカゴ大学の経済学者であったフリードマン率いる市場原理主義は、日本やアメリカの経済を席捲しています。しかし、20世紀の終わりに共産主義の限界が明らかになったように、21世紀の終わりには市場原理主義もまた人類を幸福にはしない、ということが明らかになると思います。

個人の幸福の集積が社会全体にとっての幸福とならないことが明らかなように、市場原理に医療をゆだねることは大きな禍根を残すでしょう。

これから私が現役でいられる27年間、目を凝らしながら日本医療の行く末を見届ける覚悟でおります。そしてその後、再生されたかあるいは荒廃の極みに達した医療に身を委ねることになるのでしょう。
kurohige
2008/04/28 16:23
仰ることは真にごもっとも。李先生の示された統計を見ても明らかなように、市場原理野放し(≒資本主義)の結果が今の死に体のアメリカでしょう。ヨーロッパ諸国のような「歴史・伝統」がありませんからね。
手っ取り早く世界を征するには、資本主義が都合がよかっただけで、環境問題においても、欧州諸国とはスタンスの違いが明らかです。悪く言えば、「限りある地球環境の保護なんて、自分が生きているうちは関係ないさ」ということでしょう。
小さな政府と大きな政府はどちらが良いか?は李先生の示されたパラメータだけでは判断できないと思いますが、現実問題として、これからの日本の医療制度をどうするのか、という視点から見れば、お上に頼っていたのではダメなような気もします。
まるぼうず
2008/04/30 08:52
コメント有り難うございました。

医療費亡国論が1983年に厚生労働省の保険局長より出されて、そのドグマから未だに脱却できない官僚組織ですが、市場原理主義亡国論というものを最近考えます。
もっとメディアにこの市場原理主義というものを大きく取り上げて頂きたいし、少しずつ市場原理主義の問題点についてのこういう考えを広めていきたいと思います。
kurohige
2008/05/08 16:05

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