緑陰随想2018

あついあつい
大地の芸術祭について

ちょっと投稿してみましたので

お時間あるときにでも・・・(長いです)

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【大地の芸術祭2018】

 ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、今年は「大地の芸術祭、越後妻有(つまり)アートトリエンナーレ2018」(http://www.echigo-tsumari.jp/triennale2018/)の年です。これは豪雪地の過疎化に悩む新潟県十日町市、津南町を舞台に、2000年から3年に一度開催される大イベントです。その基本理念は「人間は自然に内包される」ということで、東京23区よりも広大な面積にさまざまな現代アートがちりばめられます。今年のメイン会場である越後妻有里山現代美術館
キナーレ
では「方丈記私記」(建築家とアーティストによる四畳半の宇宙)という限定企画展が行われ、それに連動して越後妻有文化ホール開館記念コンサートも予定されています。この芸術祭は日本だけではなく世界中から多くの方が来られますが、前回2015年の来場者数はなんと51万人ということでした。
 実は当院もこの芸術祭に参加したことがあります。愛知県の名古屋造形大学のやさしい美術プロジェクトグループの協力を得て、例えば子供達と一緒に小児科外来待合室の壁に楽しい絵を描いてもらったりしました。今回は残念ながら病院改築中のため芸術祭に直接関わることはできないのですが、工事現場のタワークレーンはモチーフのひとつになるかもしれません。


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ところで平成27年度の市町村国民健康保険における医療費の地域差分析(厚生労働省ホームページ)によりますと、魚沼医療圏は全国で最も低いということでした。国の財政を鑑みるに魚沼医療圏はとても貢献していて良い事なのですが、その大きな要因として慢性的な医師不足状態があります。新潟県の人口10万人あたりの医療施設に従事する医師数は191.9ですが、十日町市は100.2そして津南町はなんと51.1なのです(平成29年新潟県福祉保健年報)。ということで、この芸術祭にかこつけて、地元越後妻有にゆかりのある医師に手紙を出すことにしました。

 《初めまして、新潟県立十日町病院長の吉嶺文俊(よしみねふみとし)と申します。突然お手紙を差し上げます失礼をお許しください。越後妻有の地域医療についてのご案内とお願いを込めましてお便りを差し上げる次第です。
 ご存知のとおり当地域は新潟県の魚沼医療圏に属しており、新潟県病院局が直轄する二つの病院、すなわち県立十日町病院(275床)と県立松代病院(55床)があります。当地域は昔から医師不足ですが、その要因もあり一人当たりの医療費が少ないにもかかわらず、実は平均寿命が長いというある意味先駆的な地域でもあります。しかし昨今人口減少を上回る病床・病棟の縮小閉鎖が続いており、越後妻有医療ネットワークは危機的状況となっております。
 現在当院は25名の常勤医師を核として、様々な非常勤医師の協力を得ながら、24時間365日の急性期医療と地域包括ケア・在宅医療の支援を積極的に行っております。また以前から行っている初期臨床研修プログラムに加えて、今年度からは新専門医制度における総合診療専門プログラムが稼動し、さらに総合臨床実習の場として医学生を年間通じて受け入れております。
 いま私たちは、医師会、行政、市民等とタッグを組みながら、この越後妻有における「新しい医療システムづくり」(詳細はご来訪時にでも)を目指し多くの知恵と仲間を必要としております。訪問診療や多職種連携協働を自ら実践してみたい方、次世代医療人(とくに看護学生)の養成に興味のある方、大地の芸術祭2018を制覇したい方、将来を見据えてとりあえず貯金をしたい方、地域医療のゆくえ( http://17041615.at.webry.info )に興味のある方、日本の医療をひそかに変革しようと企てている方、そろそろふるさとに戻ってなにかしら貢献したいと考えている方。まずはぜひ一度見学にでもお越し下さい。心よりお待ち申し上げます。》

 

大地の芸術祭では、アートを媒介として、地域に内在する様々な価値を掘り起こし、その魅力を世界に発信し、地域再生の道筋を築くことを目指しています。この底力を何とかして地域医療の発展に繋げたいと思っているのですが、さてどうなることでしょう。


全国自治体病院協議会雑誌8月号より
https://www.jmha.or.jp/jmha/magazine/info/10151

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