ハーフタイム
にいがた病院協会報 第150号
年男/年女雑感より
ハーフタイム

先日世界最高齢の福岡市の方が117歳の誕生日を迎えたとのこと、とうとう人生120年時代に入 りました。ということは 5 回目の庚子(かのえね)を迎えたこの還暦は、まさに人生のハーフタ イムということになります。
ハーフタイムと云えば、実は私はサッカー部でした。今のように J リーグはなく実業団の試合 がたまにテレビ(三菱ダイヤモンド・サッカー)で見られるくらいでした。すなわちその時代の 中学校でサッカー部に入るという事は、野球オンチだったからです。
もともとスポーツが得意ではなかったので、当然サッカーのセンスもそれほどなく、中 2 の秋 までベンチを温めるだけで、公式戦の後の二軍戦という練習試合にすべてを賭けていました。そ んなある日監督が、なんとフォワードで起用するといったのです。私のサッカーの実力がメキメ キと上がったからではありません。中 3 に進級する 4 月に新潟市への転校が決まったからです。自分でもびっくりしましたが、このチャンスを逃すまいと、味方が放ったシュートのこぼれ球を 次々とゴールに押し込みました(後日同期生がそう話してくれたのが唯一の救い)。本番の 3 年 生の時にはいなくなるであろうサブの選手に出場のチャンスを繰り返し与えてくれた恩師の懐の 深さに今でも感謝しています。
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